【キャンベラ17日AAP】外国人55人を含む89人の死者を出したタイのプーケット島国際空港で発生した旅客機炎上事故で、QLD州在住のブライン・マレリーさんが死亡、パース出身でタイ在住のロバート・ボーランドさんが重傷を負ったことが確認された。ボーランドさんの命に別状はない。
プーケット島国際空港で17日、格安運賃航空会社ワン・ツー・ゴー社の旅客機が、悪天候の中、着陸に失敗し、滑走路をはみ出し森林に突っ込んだ。
ボーランドさんは2004年のボクシング・デイに発生したスマトラ沖地震による津波の被害に遭い、生き残った一人。「機内の照明が消えた後、機体は地面に衝突し、乗客たちは恐怖で叫んでいた。キャビンで火災が発生し、私の服にも火が移った。幸い、私は非常口側の通路に回ることができ、誰かが機体から脱出するのを手伝ってくれた」とボーランドさんは当時の状況を説明した。ボーランドさんは、事故で亡くなった人々に対し深い悲しみを表すとともに、救出してくれた人に感謝した。
ボーランドさんはパースの母親に対し、「病院に入院している。頭も体も大丈夫。右腕を骨折し、脚にひどいやけどを負った。だが足の指も動くし、大丈夫そうだ」と語ったという。
アレクサンダー・ダウナー外相は、国内線では乗客の国籍を記録していないため、身元確認の作業が難航しているとした。豪連邦警察は、バンコクから要請を受け次第、災害被害者身元確認チームをプーケットへ派遣する予定。