【シドニー21日AAP】ABC局は、コメディ番組「Summer Heights High」の中で、今年2月にエクスタシーの過剰摂取で亡くなったシドニーの女性に似たストーリーを放映したことについて謝罪をした。
19日に放映された番組では、架空の学校が舞台となっており「アナベル」という名前の金髪の10代女性がエクスタシーの摂取で死亡するという内容を含んでいた。
エクスタシーの過剰摂取で亡くなった愛娘のアナベルさん(20)の父親ピーター・キャットさんと母親アリソン・キャットさんは、この番組にひどく衝撃を受けている。「番組では、娘にそっくりな金髪で美しいアナベルという名前の子が、エクスタシーを摂取して亡くなったという設定なのです」と夫妻は語っている。
ABC局のマーク・スコット常務取締役は「ABC局と番組プロデューサーは、今回のような偶然の一致が起きてしまったことに対して心からお詫びしました。放送前にご家族に注意を呼びかけるべきでした」という声明を発表している。
ABC局は今後5週間にわたって同番組を予定どおり放映する。問題となっている「アナベル」という人物は毎回登場することとなる。だが同局は、登場人物「アナベル・ディクソン」とアナベル・キャットさんとは何の関係もないという内容の声明を番組の冒頭で放送する予定である。