【キャンベラ25日AAP】ミック・キールティ豪連邦警視総監によれば、水や食料不足を引き起こし、上昇する海水面によって大量の難民が出ると予測される気候変動が、国の安全保障にとって最大の脅威となるという。急速に変化を続ける中国が、これらの問題の中心地となると見られている。
キールティ総監は24日夜にアデレードで、「使用可能な淡水量が破滅的なほど急激に減少している。収穫量は減少し、病気がはびこり、頻繁に発生する洪水によって、人々が集団移動を行うかもしれない。これらすべての問題が実際に発生しなかったとしても、気候変動は21世紀の安全保障問題となるだろう」と語った。
中国で問題が深刻化した場合、何百万人もの中国人が新天地を探して移動することが予測されている。同総監によれば、必要に迫られて中国から逃げ出す大量の移民により、既存の異文化間の緊張はさらに高まる可能性があるという。