【フィッツロイ・クロッシング8日AAP】調査委員会は8日、WA州のアボリジニコミュニティーでは10歳未満の子供が飲酒をしているという驚くべき実態を明らかにした。
フィッツロイ・クロッシング外のミンディー・ラーディ・コミュニティーで暮らすトミー・メイさんは調査委員会に対し、自身がアスベストの中、ベッドのない鉄製の住居で暮らしていること、また、同地域ではアルコール依存症が拡大している状況を説明した。
WA州の検死官、アラステア・ホープ氏は8日、フィッツロイ・クロッシングで発生した11件のマリファナと飲酒関連の死亡事件の調査を開始した。メイさんは、同コミュニティーではアルコール依存者による喧嘩が絶えず、眠ることが出来ないと話す。また、子供たちは割れたガラスやゴミの中で遊んでいるという。メイさんはホープ氏に対し、WA州北部のアボリジニ・コミュニティーについてコモンウェルス・ロイヤル委員会が調査を行い、現状を認識すべきと語った。
アイザック・ヘールさんの息子(11)は2005年10月7日、バルーワ・コミュニティー近郊でおもちゃをめぐり口論となった後、首を吊って自殺した。ヘールさんは未だ、息子の死に納得していない。ヘールさんは、政府によるコミュニティー発展雇用プロジェクト(CDEP)がコミュニティーの問題の原因であると話す。同プログラムのもと、人々は1日に4時間勤務し、その後はパブに行くという生活をしている。