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妊婦、流産を引き起こす可能性のある危険食品を摂取

 【キャンベラ9日AAP】新調査の結果、妊婦は医師や助産婦から妊娠期の安全な食品について十分な情報を得ていないために、流産を引き起こす可能性を持つ危険食品を摂取していることが分かった。

 ソフトチーズ、未加工のシーフード、コールスローなどのサラダなどにはリステリア菌が含有している可能性があり、妊婦はこれらの摂取を控えるべきとされている。オーストラリアではリステリアは稀な菌種だが、敗血症、髄膜炎、流産、死産を引き起こすリスクを高めることから、深刻な健康問題と考えられている。妊娠するとホルモンが変動するため、病気を予防する免疫システム能力が低下し、妊婦がこれらの病気を発症する確率は通常の20倍に増す。

  同調査は、2006年4月から11月にNSW州の私立病院1つと主要公立病院2つで妊婦586人を対象に実施された。半数以上がリステリア菌摂取を予防するための情報を医師や助産婦から入手していないことが判明した。また、4分の1が最低2週間に1回の割合でリステリア菌が含有している可能性のある食品を摂取し続けている。

 調査リーダーでウーロンゴン大学医学部のドリー・ボンダリアンザゼフ氏は、「医療専門家は、妊婦に対して安全食品を摂取するように教育していくことの重要性に対しもっと意識を高めるべき」とした。

 年間約60人のオーストラリア人がリステリア菌に感染し、うち約10人が妊婦。

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