【シドニー11日AAP】40歳以上約4300人を対象に、オーストラリア、米国、イギリスを含む世界7カ国で行われた緑内障認識度の調査で、オーストラリア人は世界平均より高い緑内障に対する認識度を持つが、実際に定期的な眼科検診を受けている人数はわずかであることが明らかとなった。
同調査では、4人に1人が緑内障を聞いたこともない病名と回答している。緑内障は、病症が進行するにつれて次第に患者の周辺視力を奪っていくことから「忍びよる視力泥棒」とも呼ばれる病気。オーストラリア人の75%が、緑内障が失明に関連することを知っており、80%以上が運転能力に影響を与えることを認識している。
緑内障オーストラリア代表のビバリー・リンドセル氏は、「緑内障は、発見が早ければ早いほど病症を抑えることが容易となり、患者の生活に与える影響も少なくてすみます」と語り、検眼士、一般医、眼科での検査の重要性を強調した。 緑内障オーストラリアは、40歳以上の人に2~3年ごとの眼科検診を奨励している。さらに家系に緑内障患者がいる場合は、早めの時期から2年毎に眼科検診を受けることが勧められている。