【シドニー17日AAP】NSWがん研究所の発表によれば、NSW州はがん患者にとって治療を受ける世界でも最高の場所の一つだという。
17日発表されたNSW州がん患者生存率報告書:1980-2003によれば、過去20年間で同州内のがん患者生存率は大きく改善され、1980年にはがんと診断されてから少なくとも5年間生存した患者生存率が49%だったのが、2003年には14%増の63%となっており、この中の多くの患者が完治している。
この値は、米国の66%よりはわずかに小さいが、国内のどの州よりも高く(他州の平均は60%)、61%を記録するニュージーランドよりも、またわずか50%の回復率を持つイギリスよりも高くなっている。
最も患者数の多い前立腺がん、乳癌、黒色腫に限ってみると、5年以上の生存率は88%以上。また、子宮がん、結腸がん、肝臓がん、食道がん、膵臓がん、直腸がん、胃がんに関しては、NSW州は世界で最も高い生存率を記録している。