【シドニー19日AAP】シドニー水道局の水路でクリプトスポリジウム菌が検出されたことから、シドニーの水供給量の5分の1をまかなう水路が最長で2週間閉鎖されることになった。同菌は今週水曜日にアッパーキャネルの未処理水の中で発見され、自然発生する同菌の21個の接合子嚢が採取された8リットルの水から検出された。
フィル・コパーバーグ水資源相によれば、影響をうけるのは、シドニー南部のダムとプロスペクト水浄化施設を結ぶ水路で、安全のために閉鎖が決断されたという。同相は、「菌が検出されたのは未処理の水からであり、プロスペクト水浄化施設から流出する水の中には、病原体は何も検出されておらず、シドニーの水への危険は全くありません」と、シドニーへ供給される水の安全性を強調した。
同水路が閉鎖される1~2週間は、通常シドニーの水の80%を供給するワラガンバダムからすべての水が供給されることとなる。アッパーキャネルが閉鎖されるのは、最近になって2度目のことで、今年7月上旬には、水路の壁面が崩れたために閉鎖されている。