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世界最大のスーパージャンボA380,処女運行でシドニーへ到着

  【シドニー25日AAP】世界最大の航空機エアバスA380が、商業運行としての処女飛行を終えシドニー空港へ25日午後5時24分に着陸した。

  乗客471人を乗せたシンガポール航空SQ380便は、シンガポールを午前8時16分(豪東海岸標準時間10時16分)に出発し、7時間半の飛行後、シドニー湾の約1800メートル上空で雲からその巨大な姿を現わした。シドニー空港では、この歴史的な着陸を記録しようと100名以上の国内外の報道陣がバスに乗り、長さ4キロの滑走路沿いで待ち構えた。シドニー空港は、この巨大な旅客機が着陸するのに必要な長い滑走路を持つ世界で数少ない空港の1つ。

  A380の登場によって、これまで約37年間にわたって世界最大の大型旅客機として君臨してきたボーイング747(B747)は、その座を明け渡すこととなる。B747は全エコノミークラスとした場合に500人の乗客を運ぶことが可能だったが、A380は853人の乗客収容数を持つ。2階建てのA380は、7階建てビルと同じほどの高さを持ち、全長73メートル、それぞれの翼だけで中型車72台を駐車できる面積を持つ。

  シンガポール航空のA380は、ゆとりのある座席構成をとっており、12席のシンガポール航空スーツ、60席のビジネスクラス、399席のエコノミーの合計471席を持つ。各スーツは、スライディングドアで区切られており、革張りの椅子、机、58センチ型のフラットスクリーンテレビ、ラップトップコンピューターの接続ポイント、様々なオフィスソフトウェアなどの設備を持ち、別に壁に折りたたみ式のベッドが設置されている。

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