【キャンベラ29日AAP】ジョン・ハワード首相は29日、21億ドルをかけて今後10年間で国内に100以上の専門学校を設立する計画を発表した。
ハワード氏によると、100校のうち30校はコモンウェルスの資金提供のもと設立され、残りの70校は州政府や私立学校が設立することができるという。また、州政府や私立学校が学校設立を決定した場合、連邦政府は各学校に対し1000万ドルの資金提供を行う。
ハワード氏は、「現代のオーストラリアにとって、専門教育がいかに重要であるかを認識する必要がある」と語り、専門教育の提供により、失業率を3%にまで引き下げることが可能になるかもしれないとした。
マーク・マクガワンWA州教育・訓練相は、5億ドル以上の税金を費やしてきた専門学校設立計画は政策として失敗だった。「前回の選挙の前日、ハワード首相は専門学校設立が技術者不足の問題の解決に繋がると語ったが、4年経過した今、WA州の学校はわずか2校で、生徒数は合わせても42人しかいない」とマクガワン氏。「21億ドルをかけた今回の計画は無謀であり、ハワード政権に先見の明がないことを証明した形になった」とマクガワン氏は語った。