【シドニー15日AAP】NSW州の干ばつ問題が悪化しており、同州の冬期収穫高は数カ月前に予測されていた値の半分をわずかに上回るだけとなりそうだ。
第一次産業相政務次官スティーブ・ワン氏によれば、同州で干ばつの影響を受ける地域の割合は、先月の78.6%からさらに増加し81.9%となっており、さらに同州の10.5%が干ばつ地域と指定されるぎりぎりのレベルとなっているという。十分な水を持つ地域の割合は、10月の9.3%から減少して州全体のわずか7.6%。同州の一部に降りそそいだ先週の雨は、干ばつ問題の改善には貢献しなかったようだ。
最新の冬期予測収穫高は9月中旬に予測された467万トンから大きく下回る282万トンとなっており、予測収穫面積も9月の予測値312万ヘクタールより小さい268万ヘクタールと下方修正された。ブロークンヒルの全区域が干ばつと指定され、ハンター、ケンプシー、中央北部海岸地域、タムワース、北部台地の周辺地域も干ばつ危険地域から干ばつ地域へと変わった。ただし、アーミデールは干ばつ地域から干ばつ危険地域へと改善している。