【パース15日AAP】WA州南海岸地方で何百羽という大量の海鳥の死骸が発見されたことから、同州の環境局が原因の究明に取り組んでいる。
WA州環境・保護局(DEC)によれば、先週で4百羽以上の海鳥の死骸がエスペランスとユークラ間で発見されているという。今年9月に同州議会で報告された調査結果で、エスペランス港から輸出される炭酸鉛が同地域に鉛汚染を引き起こしており、この影響で1万羽近い数の海鳥が死亡したことが明らかにされている。
DECは、「最近になってからの鳥の大量死の原因は、渡り鳥の移動によるストレスや海鳥が食べる魚類に影響を与える藻の大量発生などの自然現象が関係している可能性がある」と声明文の中で説明している。環境局員によって回収された鳥の死骸の一部はWA州動物健康研究所へ毒素、細菌、ウイルスなどの分析のために送られており、検査結果が出るまで約3週間かかる見込み。
DECは現在、SA州やVIC州の野生動物専門家と連絡を取って海鳥の大量死の範囲を調査中。