【メルボルン19日AAP】当局は、VIC州のバララット近郊で19日朝、金鉱のシャフトが倒壊し、金鉱作業員27人が地下に閉じ込められたが、午前8時ごろ、27人全員が救出されたと発表した。
バララット金鉱会社のジョー・ダウリング氏は、金鉱労働者にけが人はいなかったとした。救出作業ではクレーンが使用され、通気孔から労働者を地上へ引き上げて救出した。現場では家族が心配そうに見守り、医療サポートチームも待機していた。
ダウリング氏は「救出された労働者は元気そうだった。話をしたわけではないが、救出されて安堵の表情を浮かべていた」とAAPに語った。同氏は、事故が発生した際、金鉱労働者は警告を受けていなかったようだが、通気孔の使用を含め、避難手順は計画通りに実行されたと話した。
バララット金鉱の労働者数は約150人。ダウリング氏は、地上作業は引き続き行っているが、地下作業は事故原因が判明するまで中止すると発表した。同氏によると、150年間のバララット金鉱の歴史の中でこのような事故は初めてだという。