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南極沖合で観光船が氷山に衝突して沈没

 【サンチアゴ24日AFP】乗客乗員154名を乗せた観光船「エクスプローラー」が23日、南極大陸沖の南シェトランド諸島付近で氷山に衝突し、その後沈没した。なお全員が救命ボートに避難し、数時間後に別の船に救助されて無事だった。

 「エクスプローラー」には少なくとも10名のオーストラリア人が搭乗していたとみられている。乗員乗客154名のうち70名は南極のウルグアイ軍アルティガス基地に、残りの84名はチリ軍フレイ基地に輸送された。船長と上級航海士が沈没寸前まで船内に残っていたが、船はグリニッジ標準時23日午後6時30分(オーストラリア東部夏時間24日午前5時30分)にドレーク海峡で沈没した。

 今回のクルーズを主催したカナダのGAPアドベンチャーズ社は、乗客91名のために出身国への航空券を手配しており、乗客らはブエノスアイレスから帰国の途につく見込み。

 一方、海運に関する新聞「ロイズ・リスト」によれば、「エクスプローラー」は今年5月に行われた英国海運当局による検査において5カ所に欠陥があることが指摘されていた。またチリ港湾検査官が3月に行った検査でも船体の6カ所に欠陥が見つかっていた。「エクスプローラー」はリベリア船籍で、1969年に建造されている。

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