【シドニー24日AAP】ハワード首相は24日夜、保守連合の敗北だけでなく、自らの議席を失う可能性が強いことを認めた。首相の選挙区はシドニー北部のベネロンで、ライバルの労働党候補マキシン・マキュー氏が当選するとみられている。もしハワード首相が落選すれば、現役の首相として落選するのは1929年のスタンリー・ブルース首相以来、史上2人目となる。
ハワード首相は1974年以来、ベネロンでの議席を守りつづけてきたが、「まだ正式に落選したわけではありませんが、可能性は濃厚です。どのような結果であってもベネロンの皆さんにお礼を申し上げたいです。わたしは皆さんに選出され、これまで国会議員として33年間務めてきました。みなさんに心から感謝しています」と述べている。
同選挙区では開票率70%の段階で、マキュー氏がハワード首相を5.2%リードしている。元ジャーナリストのマキュー氏は、まだきわどい状況であるとして、現在までのところ勝利宣言を行っていない。だがマキュー氏は労働党の勝利に関して「労働党にとって素晴らしい夜となりました。この国が変革する時であることを望みます」と述べている。