【シドニー10日AAP】約1500人を対象に実施した調査の結果、国民の47%が健康を維持するために十分な運動を行っていないことが明らかになった。また、約5人に1人(19%)が1週間に10分のウォーキングさえ行っていないことが判明し、オーストラリア・スポーツ医学の専門家はこの調査結果に対し懸念を示した。
回答者は、運動不足の原因として長時間の労働や通勤時間、職場でのリクリエーション施設の欠如などを挙げた。
クイーンズランド大学のウェンディー・ブラウン教授は、肥満の拡大を防止するためには職場の協力が不可欠であることが今回の調査結果で明らかになったと話す。
また、ブラウン氏は「労働者が日常生活の中でいかに容易に運動を取り入れることができるか、その方法を模索する必要がある」と語った。 現行の国家ガイドラインでは、速いスピードでのウォーキングなどの運動を1日30分間行うことが奨励されている。