【シドニー10日AAP】喫煙への欲求を抑制するために開発された禁煙薬「チャンピックス」が来月1月より、オーストラリア市場で発売される。
しかし、米国当局がチャンピックスの摂取によって、うつ、焦燥感、自殺願望などの副作用が認められたとの報告を受けたことで、販売されるチャンピックスの箱には警告文が同封される。また、医薬品審査当局(TGA)は10日、米国当局に提出された報告書を検討し、ファイザー製薬会社に対し、同薬に関する変更事項を知らせる手紙を医師宛てに発行するように命令した。
喫煙者は、医薬品給付制度(PBS)の規定のもと、3カ月コースの治療を1年に1回受けることができる。
同封される警告文の内容は「禁煙目的でチャンピックスを摂取した患者に、うつ、焦燥感、行動の変化、自殺願望が認められたという報告や、患者が自殺したとの報告があります。これらは不特定の人数から任意で報告されたものであるため、その発症頻度を正確に推定することや、薬との因果関係を立証することは必ずしも可能ではありません」というもの。
TGAとファイバー製薬は、このような精神的影響がチャンピックス、ニコチンの欠如、あるいはそのほかの要素に起因するものかどうかは不明としている。