【アデレード12日AAP】アデレード空港で働くカンタス航空の荷物取り扱い職員約100人が、12日から給与と労働条件をめぐる会社との争議からストライキに入った。同社が現在の職員との労働契約が切れる2008年6月を待たずに、荷物取り扱い業務の一部を外部委託しようという動きに対する抵抗とみられている。
このストライキによって、オーストラリア・クリケットチームの一団を乗せた便を含むアデレード行きの多くの航空便が影響を受け、代わりの職員が見つかるまでの間、荷物は航空機内に残されたままとなった。
運輸業労働組合スポークスマンのアレックス・ギャラチャー氏は、同社の動きを非難し、会社が外部委託案を撤回するか、職員へ職場復帰の裁判所命令が下されるまでは、このストライキが続くだろう述べた。カンタス航空側は、「弊社の職員がこのような行動に出たことを遺憾に思う。業務の一部が外部委託となっても、現在の職員が職を失うことはなく、このようなストライキは乗客に対し迷惑がかかるだけだ」と声明を出している。