【シドニー16日AAP】クリスマスのパーティシーズンが始まって以来、NSW州で 職場での性的暴行事件が増加している。今月に入ってから、同州の性的暴行被害緊急連絡センターへ、48時間ごとに平均3件の苦情が入ってきているという。
同センターのマネージャー、カレン・ウィリス氏は、「毎年クリススマスと新年にかけて性的暴行事件が急増しますが、今年は例年より早く被害の増加がみられます」と、懸念を示した。
同氏によれば、性的暴行事件は職場で発生しており、同センターの推測ではこのパーティーシーズンに発生する事件の70%以上は管理職の男性によるものだという。「男性管理職による加害事件が最も頻度が高いため、女性社員は職を失うのを恐れて被害を通報するのをためらう結果となっています」と問題点を指摘した。
同センターは会社に対し、社内での性的暴行事件に対する予防措置を取るべきと呼びかけた。また男性社員に対し、女性社員を狙いそうな同僚に気がついた場合には報告するようにと促した。同センターの連絡先は02-9819-6565または1-800-424-017。