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花粉症の治療薬、試験実施 原料はえびの殻

 【メルボルン16日AAP】シドニーを拠点に事業展開を行っているノボテック社は、えびの殻を原料にした世界初の花粉症治療薬である鼻腔用スプレイを開発し、その試験実施のため、15歳~60歳までの健康上問題のない花粉症患者を募集している。

 同実験は、QLD州、NSW州、VIC州にある6つのセンターとウールコック医療研究センターで実施されている。

 現在、300万人以上のオーストラリア人が花粉症に悩まされている。

 メルボルンのステファン・ホール医師は、この鼻腔用スプレイは体内の免疫システムに働きかけ、葉や花粉に対する過敏な反応を抑制する作用があると話す。また、鼻から吸収するため、スプレイを使用することで生じる副作用の可能性は低いという。

 初期段階の試験結果は良好で、このまま問題がなければ、来年半ばには同治療薬が市販されるどうかが決定される予定。

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