【シドニー19日AAP】2歳の西パプア人難民男児が、稀な目の先天性異常の治療のために世界初となる外科手術をシドニーで受け、視力を失うのを避けることができた。
ジュリアン・イナーコムブくん(2)は、まぶたが正常に発達しておらす、眼球と皮膚が密着しているクリプトファタルモスと呼ばれる非常に稀な目の先天的異常を持っていた。医師によれば、世界中でも100件以下のケースしか報告されていない同異常は、即急に治療を施さない場合、短期間で完全に視力を失ってしまうという。
ジュリアン君は眼を正常に閉じることができず、角膜は乾いており激しく損傷を受けていたという。医師とオーストラリア健康機関の複合団体がジュリアン君の渡豪を手配し、世界初となる2つの新しい技術を用いた外科手術が施された。
シドニー眼科病院の眼科・眼科形成外科医であるジーナ・コート医は、「ジュリアン君は正常に開閉する新しい左まぶたと、通常の潤った角膜表面を手に入れました」と手術の成功を語った。