【ブリスベン20日AAP】オンライン誌「BMC国際健康と人権」に20日記載された報告結果によれば、カナダ、米国、ニュージーランドでの先住民の健康や社会状況は改善されており、先住民と非先住民の格差が縮まっているのに対し、オーストラリアではこの格差はますます大きくなっているという。
同調査では、1990年から2000年にかけての政府が持つ平均寿命、教育レベル、所得統計のデータを組み合わせることにより人間発達指標(HDI)を作り出し、各国での年ごとの指標の変化を比較した。
報告書の中で、「1990年から2000年の間に、北アメリカとニュージーランドで先住民のHDIは一般国民のHDIより大きく改善され、先住民と非先住民の格差が縮まったが、オーストラリアでは先住民のHDIが下がり、一般国民のHIDが上がったために、その格差はいっそう大きくなってしまった」と、述べられている。