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豪政府、日本政府のザトウクジラ捕獲の延期決定を歓迎

 【キャンベラ21日AAP】オーストラリア政府は21日、日本政府によるザトウクジラ捕獲の延期決定に歓迎の意を表明した。

 町村信孝官房長官は、南極周辺でのザトウクジラの捕獲は今シーズンは行われないと発表した。日本は当初、ミンククジラ950頭、ナガスクジラ50頭、ザトウクジラ50頭の合計1050頭の捕鯨を計画していた。

 スティーブン・スミス豪外相は、今回の日本政府の決定は歓迎しているものの、日本が捕鯨を継続することについては十分な理由がないとしている。またピーター・ギャレット環境相は、クジラの捕獲を「調査捕鯨」と呼ぶのは偽りであり、「残酷かつ野蛮で、不必要なことである」とコメントしている。

 オーストラリア政府は日本の捕鯨船団を監視するため、税関巡視船「オセアニック・バイキング」を数日以内にフリマントル港から出港させる予定で、捕鯨活動を記録するために偵察機も派遣する予定。

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