【メルボルン23日AAP】VIC州政府は望まれない妊娠や性感染症への対策として、タクシーやホテル、ナイトクラブなどで無料コンドームの配布を検討している。
アルコールや麻薬を摂取することによって安全でない性行為を行う可能性が高まるという研究結果を受け、同州政府はコンドームの配布を検討している。メルボルン大学のクリストファー・フェアリー教授は「人々が行きずりの性行為においてコンドームを使用しない最大の理由の1つは、入手できないためです」と述べており、ディーキン大学のデビー・オリス講師は「タクシー内で配布することで、コンドームを持っていない若者が入手できるようになります」と述べている。
その一方で、オーストラリア家族協議会のビル・ミューレンバーグVIC州局長は「タクシーでコンドームを配布するのは、性行為を助長することになりかねません」と述べ、州政府の対策は問題の表面だけを見ていると反対している。