【シドニー28日AAP】テロ活動を支援した罪でグアンタナモ湾刑務所に拘留された後、アデレードのヤタラ刑務所に移され服役していたデービッド・ヒックス囚が、29日午前8時過ぎに釈放される予定。
ヒックス囚の父親テリー・ヒックスさんは、息子は普通の人生を取り戻すために静かにしておいてもらうことを願っていると語り、「息子はあと数日でやっと自由の身になることを心待ちにしている。彼が望んでいるのは、刑務所から出て普通の人生に戻ることだけだ」と続けた。ヒックス囚は出所後、職に就き、大学で勉強することなどを計画しているという。
合計6年間を刑務所で過ごしたヒックス囚の釈放を取材しようとする報道陣が、今夜から泊まり込みでヤタラ刑務所前に陣取る予定。父親のヒックスさんによれば、ヒックス囚は報道陣へ語りたくないといっており、社会の大きな関心が彼に集まっていることを完全に理解していないという。
ヒックス囚は今回の体験談を売って利益を得ることを禁止されており、また、深夜0時から午前6時まで外出禁止となり、警察へ一週間に3回報告することが義務付けられている。