【キャンベラ29日AAP】スティーブン・スミス豪外相はパキスタンでベナジール・ブットー元首相(54)が暗殺されたのを受け、パキスタン政府に対して総選挙の早期実施と民主主義の定着を促した。
ブットー元首相は27日に自爆テロを受けて暗殺され、これまでに少なくとも31人の死亡が確認されている。抗議運動は流血の事態となっており、パキスタンでは混乱が増しているため、来年1月8日の総選挙の実施が懸念されている。
スミス外相は28日夜の電話会談で、パキスタンのイナム・ウル・ハク外相に対して1月の選挙の延期には反対であるという考えを伝え、「オーストラリア政府はパキスタンが民主主義に回帰することを強く支持すると伝えました。私は今回のような暴力的な政治活動を強く非難します」と声明の中で述べている。またスミス外相は、ブットー女史の死に対してオーストラリア政府からの心から哀悼の意を表している。