国際

パキスタン人社会、殺害されたブット氏を悼む

   【メルボルン1日AAP】メルボルン在住のパキスタン人らは1日、殺害されたパキスタンの政治指導者べナジル・ブット氏の追悼式を執り行い、オーストラリアに対し、パキスタンを含む世界の軍事政権への支援を止めるようにと訴えた。

   メルボルン北部コバーグで行われた追悼式を取り仕切ったアクール・シッド氏は、ブット氏の死はパキスタンの民主化にとって大きな痛手だと語り、「ブット氏はパキスタンの貧しい人々のために努力してきた。パキスタンにとってだけでなく、民主政治を支持する人々にとって、またパキスタンが忍耐強く存続していくのを期待する人々にとって(ブット氏の死は)大きな損失です」と、遺憾の念を表明した。 

   ブット氏は、パキスタンの首都イスラマバード近郊のラワルピンディで選挙活動の集会会場から出ようとした直後に狙われ、殺された。事件が発生した町の元住民だったパキスタン系オーストラリア人のアサード・ラナさん(34)は、「ブット氏の最後の集会に参加した友人と連絡をとったが、彼らは泣いていた。私も泣いた。我々の歴史の中で非常に悲しい出来事だ」と、悲しみを語った。

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