【シドニー2日AAP】2日のフェアファックス系紙の報道によれば、昨年10月に市民権取得テストが導入されてから全国で1万636人が受験したが、このうち約5分の1に当たる2311人がオーストラリア国籍を取得するのに必要な60%の合格点に達せず不合格となっている。
この低い合格率を懸念して、連邦政府は同テストの内容を見直すことを決めた。クリス・イバンス移民相は、「市民権取得テストはオーストラリア国民としての責任とオーストラリアでの暮らし方への理解を深めることが趣旨であるべき」と述べ、テスト内容の再検討を行う意向を明らかにした。
同テストには、オーストラリアの歴史、価値観、地理、スポーツなどに関する多肢選択の20問が含まれ、受験者が充分な英語能力を持つかどうかが試される。