【メルボルン3日AAP】険しい地形に囲まれたVIC州西部のグランピアン国立公園で2日から行方不明となっていた3人が、携帯電話から送った写真が捜索の有効な手掛かりとなり、3日午前10時ごろ無事発見された。
マーク・バレンタインさん(46)は、14歳の息子と姪を連れてハイキングをしていたところ道に迷い、午後5時30分ごろ携帯電話から緊急サービスへ連絡した。、その後周辺の写真をパークス・ビクトリアのスタッフへ送信し、この写真から捜索活動が3人がいるのと別の場所で行われていることが判明。写真を注意深く調べた後、写真の写っている山脈がレッドマンズ・ブラフと識別された。他の写真からも同山脈であることが確認され、マッピング用のソフトウエアを使用して3人の居場所が約1平方キロメートルの区域に絞られた。
3日、日の出とともに捜索が再開され、警察のヘリコプターが捜索区域上空を飛びながら行方不明の男性と携帯電話で連絡を取り合い、居場所を確定。救助隊員らによって、3人は無事に国立公園から救出された。マーティン・ドーマン警部補は「携帯電話がなかったら、3人を発見するのに何日もかかっていただろう」と語ると同時に、非常事態に携帯電話だけに頼ることの危険性を警告した。