【メルボルン8日AAP】メルボルン出身の社会人類学者、フィオナ・グラハムさんは400年におよぶ日本の芸者文化において、西洋人として初めて芸者として認められた。
フェアファックス系各紙によると、グラハムさんは15歳のときに交換留学生として日本を訪れ、その後、日本の高校を卒業。卒業後は慶応大学とオックスフォード大学に進学し、社会人類学の博士号を取得した。
「4月に芸者のトレーニングを開始したが、予想していた以上に長い時間がかかった。私は日本に長く住んでいて、日本文化にも精通していたが、トレーニングは非常に難しいものだった」とグラハムさん。グラハムさんの芸者名はサユキ。グラハムさんは太鼓、茶道、会話、日本舞踊などを学ばなければならなかった。また、独自の芸を身につける必要があったため、グラハムさんは竹笛を練習した。
グラハムさんは来年にかけて、自身の芸者としての経験を映像に残し、芸者の世界を紹介したいと考えている。
2007年12月19日に東京で芸者としてデビューしたグラハムさんだが、今でも1日数時間は芸者の勉強をしている。「トレーニングを通して、外国人だからといって助けてもらったことは一度も無かった。むしろ、先生や先輩方は私の日本語での台詞が完璧でないことを忘れ、叱られたことも多かった。でも、芸者としてデビューが決定したとき、私の環境は180度変化した。その瞬間、私は芸者の世界の一員となれた。西洋人として初の芸者になれたことを名誉に思うと同時に、自分を誇りに思う」とグラハムさんは語った。