【キャンベラ8日AAP】民間航空安全局(CASA)は8日、航空会社スカイトレイダーズ社に対し、オーストラリアから南極への初めてとなる航空便就航を認可した。
発表によれば、スカイトレイダーズ航空はホバートからオーストラリアのケージー南極基地近くにあるウィルキンズ空港まで乗客を運ぶ就航許可を受け、連邦政府のために双発のエアバス319型機を使用して科学者や南極活動員の輸送を請け負う。同航空会社の準備が整い次第、運行が開始される予定。
CASAスポークスマンは、往復の飛行や中間地点から引き返さなければならなくなった場合に充分な燃料が搭載できるか、またエンジンの一つが故障した場合に安全に着陸することができるかなど、多くの安全に関する課題を考慮した上で、今回の認可が下されたと説明した。また、緊急事態にニュージーランドのクライストチャーチへ緊急着陸することや、パイロットの訓練、また氷でできた南極の特別な滑走路の状態に対する考慮も行われたという。現在、南極では燃料の補給は行えない。