【メルボルン11日AAP他】 エベレスト初登頂に成功したことで知られる、ニュージーランド人登山家のサー・エドモンド・ヒラリーが、11日オークランド市内で死去した。享年88歳。
サー・エドモンド・ヒラリーはニュージーランド出身で、1953年6月に世界の最高峰エベレストの頂上に到達した初めての登山家であり、その訃報に対して国内でも著名人たちがコメントを寄せている。
副首相のジュリア・ギラード氏は、サー・エドモンドの人生を「大往生であり、楽しく充実した一生」と表現し、「多くのオーストラリア人が、彼の訃報にいろんな思いを馳せているだろう」と語った。
サー・エドモンドの先導によるエベレスト登頂に、2回同行したオーストラリア人登山家ティム・マッカートニー-スネイプ氏は、彼の人格について、「すばらしい人道主義者だった。ニュージーランドの5ドル紙幣に自分の肖像画が描かれるほど有名になっても動じることなく、ネパールの人々に対する彼の取り組みのために、その名声を利用しただけだった」と話した。