【キャンベラ16日AAP】オーストラリア統計局(ABS)の発表によれば、2007年11月の住宅ローンの需要は、0.4%の減少を記録したACTをのぞいた全ての州と準州で前月値に対して増加を記録している。この時期にオーストラリア準備銀行が金利の引き上げを行ったにもかかわらず、11月に新たに住宅ローンの借り付けを受けた数は6万5831人となっている。
国内最大の不動産市場であるNSW州では同月の住宅ローンは3.9%増加し、最大の増加を記録したTAS州では9.9%。VIC州で4.7%、WA州で4.0%、QLDで3.5%、SA州で2.8%、NT準州で2.0%と続く。
しかし、これらのABSのデータは最近の主要銀行による標準変動ローン金利の引き上げが行われる前に集められたものであり、エコノミストらは、銀行による最近の金利引き上げと来月に中央銀行が公定歩合をさらに引き上げる可能性があることから、今後の住宅ローンに対する需要は減少するものと予測している。