【シドニー18日AAP】今月15日に、公海上で、日本の捕鯨船に乗り込んだ反捕鯨活動家2人が同船に抑留されていた問題で、日本政府は、仲介に入った豪政府との話し合いの結果、2人を解放した。
環境保護団体、シー・シェパードのメンバーで、オーストラリア人のベンジャミン・ポッツ氏と英国人ガイルス・レイン氏は、豪日両政府の話し合いのあと、日本の捕鯨船である第2勇新丸から、豪税関の専用船、オセアニック・バイキング号へと移送された。2人は抑留されていた2日間、ハンガーストライキを行っていたと言われているが、健康状態は良好との報告が同団体に入っている。
スティーブン・スミス豪外相は、今回の問題が良い方向へと向かっていることを歓迎しながらも、まだ解決には至っていないことを主張。今回の2人の解放に関する豪日両政府の話し合いが、スムーズに合意に達したことに対して「捕鯨に関しては意見の相違があるが、オーストラリアと日本は強い絆で結ばれている。だから、今回も交渉がスピーディに進んだ。」と話した。
シー・シェパードのポール・ワトソン氏は、ポッツ、レイン両氏の解放に、豪政府が働きかけてくれたことに感謝の意を表しながらも、同団体は引き続き日本の捕鯨船の後を追い、嫌がらせを行うとコメントしている。