【キャンベラ19日AAP】米環境保護団体シー・シェパードが、悪臭弾約12本を日本の捕鯨船に投げつけたことを認めた。
捕鯨船「第2勇新丸」に身柄を拘束されていたシー・シェパードの活動家2人が、18日にオーストラリア側に引き渡された。この約1時間後、同団体は捕鯨船に悪臭弾を投げ込んだ。悪臭弾は酪酸で作られており、腐ったバターのような悪臭を放つ。シー・シェパードの抗議船「スティーブ・アーウィン」号のポール・ワトソン船長は「私たちは捕鯨船に悪臭を振り撒きました。臭いは2~3日は取れないでしょう。この悪臭があると、クジラを殺すといったデッキでの作業は困難となります」とコメントしている。
ワトソン船長は、日本の捕鯨船の行方を見失ってしまったものの、見つけて妨害を続けるつもりだと述べている。また、環境保護団体グリーンピースが捕鯨船の居場所を知っているにもかかわらず、シー・シェパードに情報を提供しないことに対して、いら立ちを表している。
一方、スティーブン・スミス豪外相は外海にいる当事者らに対し、節度を持って行動するように呼びかける以外のコメントはしていない。