【メルボルン21日AAP】オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、米国、英国、アイルランドの英語圏227都市を対象に実施した調査によると、オーストラリアとニュージーランドは世界で最も住宅取得が困難な国であることが判明した。
世界で住宅取得が困難な都市のトップ50にオーストラリアの18都市がランクインした。オーストラリアで最も住宅取得が難しい都市はパース南部のマンドゥラ(全体で第6位)で、住宅価格は平均年間所得の9.5倍。また、シドニー(11位)は8.6倍、パース(19位)は7.6倍、メルボルン(22位)は7.3倍。
調査では、住宅価格が平均年間所得の3倍以下の場合は「住宅取得可能」、4倍5倍の場合は「住宅取得が困難」と評価される。
オーストラリア不動産協会は、政府はさらに多くの土地を公開し、住宅購入者への減税や形式的な手続きの簡略化が必要と訴えた。同協会のピーター・バーワー会長は、「我々のメッセージを検討し、すでに対応してくれている州政府もあるが、この調査の結果により、緊急対策の必要性がより一層明らかになった」と語った。
米国のダラスやカンザス、カナダのケベックなど、米国とカナダが唯一住宅取得可能な都市トップ50にランクインした。「世界には取得可能な住宅が多い。残念ながらオーストラリアにはない。豪国民は住宅を購入するために所得の平均6.1倍を費やす。これはカナダの3.1倍や米国の3.6倍と比較すると著しい差である」とピーター・バーワー氏。