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「車両に石を投げる」行為 重刑を科される可能性あり

 【メルボルン21日AAP】20日夜、メルボルンのメトロポリタン・リング・ロードで車両に向けて石が投げられ、車両3台が被害を受けた事件で、ジョン・ブランビーVIC州首相は、このような行為は命を奪う危険性もあり、重刑を科される場合があると語った。

 車両に石を投げて致命的な事故が発生した場合、最高20年の刑期が言い渡される可能性がある。

 「これは全くの無謀な行為。他人の安全性や命の尊さを完全に無視している。時速100キロで走行している車に物を投げれば、フロントガラスが割れ、乗車している人の命を奪うこともある」とブランビーVIC州首相。

 20日、被害に遭った車両3台の運転手や乗客に死者は出なかったが、フロントガラスやサイドの窓が割られた。同日午後11時15分ごろ、母親と乗車していたシンシアちゃん(11)は、銃声のような大きな音を聞き、次の瞬間石が窓ガラスを突き破っていたことに気付いた。粉々になったガラスの破片が体中を覆っていたという。

 1994年には、イースタン・フリーウェイを走行していたメルボルンの男性が、フロントガラスに石を投げ込まれ死亡。また1998年には、トラックを運転していたNSW州の2児の男性が、シドニー南西部のヒューム・ハイウェイの上の橋から石を落とされ死亡している。

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