【シドニー24日AAP】DNAが証拠となり、シドニーでの3件の性的暴行事件犯とみられるタクシー運転手が逮捕された。
事件は過去4年間に渡ってシドニー南部の3ヶ所で別々に発生し、2003年7月18日にはグリーブで31歳の女性が、2006年12月16日にはキングスクロスで23歳の女性が、2007年6月1日にはコガラで27歳の女性が、それぞれタクシーの中で性的暴行を受けた。アーンクリフ在住のタクシー運転手(36)が16日(水)に逮捕され、1件の性的加重暴行罪で起訴された。仮釈放の要求は拒否され、24日中央地方裁判所へ出廷する。警察は法廷で追加の起訴を行う予定。
セントジョージ犯罪主任のピーター・ウィリアムズ警部は、「3件の事件は違う年に異なった場所で発生していたために別々の警察管轄区で捜査が進められていたが、DNAテクノロジーによって、3件の事件の関連性が発覚し、新たな方向からの捜査が行われ容疑者を逮捕することが可能となった」と、新しい技術がが犯罪解決へ大きく貢献していることをアピールした。また、同警部は「タクシー運転手は信用の上になりたっている職業であり、一般市民、特に女性に対し、安全な交通移動手段を提供する義務があるはず」と述べ、警察がタクシー内での性的暴行事件を重大な問題として取り扱っていることを強調した。