【メルボルン2日AAP】2日午後、環境保護団体シーシェパードのキャンペーン船「スティーブ・アーウィン」号が、修理のためメルボルン港に寄港する。同船は南極海で日本の捕鯨活動を妨害しており、活動家らは今後も妨害行為を続けると意気込んでいる。来週には再び南極海に出発する予定。
スティーブ・アーウィン号の船長で、シーシェパードの代表であるポール・ワトソン氏は「今年、すでに私たちは捕鯨活動を3~4週間妨害しました。再び南極海に戻り、今シーズンは合計7週間妨害することになるでしょう」とコメントしている。先月には、同団体の活動家2人が南極海上で日本の捕鯨船「第2勇新丸」に乗り込むという事件が発生している。ワトソン氏は「状況によっては、活動家が再び日本船に乗り込む可能性もあります。けれども、最も効果的な妨害手段は捕鯨船を追跡することです。私たちがつきまとって邪魔することで、彼らは捕鯨ができなくなるのです」と続けている。
別の環境団体グリーンピースの反捕鯨キャンペーン船「エスペランザ」号は、3日夕方にホバートへ帰港する予定になっている。同船はこの2カ月間、日本の捕鯨船を追跡してきた。グリーンピースは「1月12日から26日までの15日間、エスペランザ号は捕鯨活動を阻止して、クジラ推定100頭を無意味な死から救いました」というコメントを発表している。