【キャンベラ3日AAP】ケビン・ラッド首相は3日、オーストラリア国民から1000人を選出し、国家が直面している10の主要課題に取り組むためのサミットを開催することを発表した。
「オーストラリア2020」と呼ばれるこのサミットは4月19日、20日に開催される予定。
ラッド氏は、「サミットにはオーストラリア各地から選出された聡明な人々が集まり、オーストラリアが今後直面する長期的課題に取り組む」と語った。
ラッド首相とともにサミットの共同議長を務めるのはメルボルン大学のグリン・デイビス副学長。デイビス氏は報道陣に対し、このサミットは「オーストラリアが国家全体で意思疎通を図る機会」と話した。
選出された1000人は10のグループに分かれ、各グループは政府がまとめた具体的な問題の解決に向けて取り組む。課題の内容は、生産性、デジタル経済、水、医療、先住民、サービス、芸術など幅広い。
参加者のキャンベラまでの旅費は自費で、組織の代表などが選ばれることはないと予想される。
ラッド首相は、サミットで挙げられた案が政府の政策に直結するわけではなく、あくまでも労働党がすでに発表している政策が最優先であることを約束した。