【メルボルン7日AAP】VIC州で体外受精(IVF)を受けた50歳代の女性が、今年後半に出産を予定している。出産時に54歳となるこの女性は、同州でのIVF出産の最高齢者となる。
ニュース・リミテッドの報道によれば、45歳以上の女性に対しては自身の卵子を使用したIVF治療は行われないために、同女性とそのパートナーは、提供された卵子を使用して体外受精を行ったという。
この女性は20年間に渡ってIVF治療をたびたび受けており、「とても興奮した気持ちです。ここまで来るのに長い歳月がかかりました」と喜びを語っている。50歳代で出産することに対しては倫理的な問題を考慮したと語る同女性は、「子供に20~25年間の暖かい家庭環境としっかりした教育、そして安定した経済的基盤を与えてやることができれば、低いレベルの生活環境を持つ親達よりも私達の方が立派に子供を育てていけると思います。私達は経済的に非常に安定しており、子供に費やす時間が山のようにあります」と語った。
オーストラリア国内では、毎年50歳以上の女性約30人がIVF処置を受けており、そのうち約10人が出産に成功しているという。