【ブリスベン12日AAP】12日早朝にQLD州ウィットサンデー諸島のフック島で、船員5人と乗客32人を乗せたヨットが、荒れた海で座礁する事故が発生した。2~3メートルの大波と40ノットの強風が吹く中、海上からの救助はあきらめられ、2機のヘリコプターを使っての上空からの救助作業が行われ、7時間以上にわたる作業の末、乗員・乗客全員が無事に救出された。
座礁したヨットは全長18メートルのロマンス号で、2日間の日程のセーリング・ダイビングツアーを行っていたが、12日午前2時ごろ、錨が切れてフック島の方角へ流され始めた。午前3時ごろに、フック島西側のケイブコーブの岩に座礁したと同船から警察へ通報が入った。救助隊員が現場へ着いた時には、ヨットは尖った岩場に45度傾いて座礁しており、砕け散る波に打たれていたという。
救助されたバックパッカーの1人、カーリー・スニマンさんは、「今までの人生で見たこともないような大波だった。みんな船の上で身を丸めていた。本当に怖かった。何人かの女性は海へ投げ出されそうになったし、沢山の女性が泣いていた」と救助されるまでのパニックした船内の様子を語った。