【シドニー14日AAP】オーストラリアのカントリー・ミュージック界の先駆者である歌手のスモーキー・ドーソンが14日、シドニーで死去したと豪カントリー・ミュージック財団が伝えた。享年94歳。
本名はハーバート・ヘンリー・ドーソンで、1913年にメルボルンで生まれた。歌手、ラジオのパーソナリティとして名声を博したドーソンは「オーストラリア初のカウボーイ」として人々に親しまれるようになった。体調が許す限りレコーディングや演奏を行っていた彼の最後のアルバムは、2005年に発売された「Homestead of My Dreams」で、このアルバムの発売時点で、ドーソンはレコーディングを行う世界最高齢のアーティストであった。
豪カントリー・ミュージック財団理事のボブ・キースナー氏は、ドーソンの死はひとつの時代の終わりを告げるものであると述べ、「ドーソンは常に業界において指導者として認められていた。また、今日活躍するカントリー・ミュージック歌手たちの目標であった」と語った。