【キャンベラ15日AAP】手紙1通あたりの郵便料金が、近いうちに現在の50セントから55セントに値上げされるとみられている。国営郵便公社オーストラリア・ポストはすでに郵便料金の値上げの申請をしており、オーストラリア競争消費者委員会(ACCC)に認可されれば、5年ぶりに値上げが実施されることになる。
オーストラリア・ポストのアラン・ロビンソン手紙事業部長は、昨年は国内収益が18%減少し、今年は損益が1200万ドルほどになるだろうと述べており、人件費やガソリン代の値上り、その他の輸送費の増加によって、郵便料金の値上げが必至となったと説明している。
ロビンソン氏によれば、郵便料金が5セント値上りしたとしても、オーストラリアでの郵便基本料金は経済協力開発機構(OECD)加盟国の中では3番目に安く、アメリカでは1通あたりの料金は58豪セントで、イギリスでは74豪セントとなっている。ロビンソン氏は値上げによる消費者への影響は小さいとみており、仮に年間50通手紙を出す人でも、余分に払う金額はわずか2ドル5セントだと述べている。