【シドニー18日AAP】オーストラリアと香港の研究者が両国の18歳から25歳の450人以上を対象に恋愛関係に関する調査を実施したところ、交際の破局の背景に高い浮気率があることが明らかになった。また、どちらが別れを告げるかに関わらず、傷ついたと感じる割合はさらに高いことが分かっている。
同調査で、オーストラリア人の3人に1人が最低1回は浮気をしたことがあると回答した。
スウィンバーン大学心理学部教授で同調査のリーダー、スーザン・ムーア教授は「この調査結果から、この年齢層において恋愛関係を築くことはごく普通なことだといえる。恋愛を経験したことがないと回答した割合はわずか20%だった」と語る。また、ムーア教授は「香港と比較すると、オーストラリアの若者のほうが恋愛を経験している割合が高かった。また、約90%が別れを経験しており、どちらが別れを告げるかに関わらず、ほぼ全員が傷ついたと答えた」と話す。
「恋愛関係の破局の原因が浮気にあるかどうかは明らかではないが、双方が同じ気持ちを抱いていると信じていても、実際はどちらかが一方的に思いを寄せていただけで、2人の気持ちに温度差があったことも破局の原因として考えられる。調査では、半数以下がパートナーが自分を思う気持ちの方がより強かった、あるいは自分がパートナーを思う気持ちの方がより強かったと答えた」とムーア教授。
研究者は「恋愛を通じて感じる寂しさや失恋を経験することは大人になるための1つのステップ」とした。