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カンタス航空、14機に安全上の問題が発見

 【キャンベラ19日AAP】オ―ストラリア運輸安全局(ATSB)の19日の発表によれば、カンタス航空のボーイング747型旅客機の14機に安全上の問題が発見されたという。

 乗客346名と乗員19名を乗せたロンドン発バンコク行きのカンタス航空747型機で、電気系統に問題が生じた事故を受けて、同航空社は同社の747型30機を検査した。その結果、14機のドリップ・シールドに亀裂が発見され、亀裂には一時的な修復作業が施された。

 同事故では、バンコク空港へ向けて航空機が2万1000フィート(6400メートル)上空を下降中、カスタマーサービス・マネージャーが前方厨房部で大量の水漏れが発生したことをパイロットに報告した。その12~13分後に幾つかの電気系統故障の警告を示す表示が操縦室で確認されている。着陸後の検査で、前方厨房部の流し台の排水管にわずかな水漏れが発見され、氷を入れる引き出しの排水管が詰まっているのも発見された。また、航空機の主要機器収納部にある電気系統機器ラック上のファイバーグラスでできたドリップ・シールドに亀裂が入っているのが確認され、シ―ルドには濃色のシミが付いていた。

 同事故は大きく報道で取り上げられたが、ATSBは、当初懸念されたほど大きな問題ではないと説明している。

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