【アデレード21日AAP】QLD州とNSW州の一部で大雨や洪水が記録されているが、これらの降雨量増加はSA州マレー川流域の水不足解消には貢献していないようだ。
SA州のマレー川相カーリーン・メイワルド氏は、「国内の一部で高い降雨量が記録され、洪水が発生していますが、1月と2月上旬のマレー・ダーリング河川流域への流入量はほんのわずかに増加しただけです」と説明し、かんがい設備への水供給量は今年も32%のままとなると述べた。
同相によれば、SA州は依然として水の供給に影響を与える深刻な水不足に面しているという。マレー河川系から同州への水の割り当ては1052ギガリットルとなっており、このうち350ギガリットルが都市部とかんがい設備への水の供給に使用されている。残る702ギガリットルは予備として貯水され、水蒸発による損失分を補うのに当てられている。