【シドニー1日AAP】3日に行われるQLD州政府主催の会議で、イスラム教の学者が講演する予定になっている。この学者は以前にテロリストとの関連が指摘されてアメリカ入国を拒否されたことがある人物のため、注目が集まっている。
QLD州政府から5万ドルの資金提供を受けて行われるこの会議では、労働党の多文化関係省ローリー・ファーガソン政務次官からの紹介を受け、タリク・ラマダン教授がイスラムについて講義を行う予定になっている。ラマダン教授の祖父ハッサン・アルバンナ氏は、1928年にイスラム過激派グループ「ムスリム同胞団」を創設した人物である。
ファーガソン政務次官は、ラマダン教授が2004年にアメリカ入国を拒否されたことについて、「行き過ぎた措置」ではないかとコメントしている。ラマダン教授のオーストラリア訪問について、イスラム教指導者やユダヤ教指導者らは懸念を抱いている。同教授の来豪は2度目であり、前回の訪問時には、国家治安当局が教授の行動を監視した。