【シドニー3日AAP】バリのデンパサール空港で2004年、4.2キロのマリファナ所持容疑で逮捕され、現在インドネシアで服役中の豪人シャペル・コービー受刑者のオーストラリア帰国をめぐり、ラッド政権とインドネシア政府との間で極秘交渉が行われいる。その結果、同受刑者の帰国の可能性が高まっている。
ニューズ・リミティッド系各紙は、ボブ・デーブス豪内相は1週間前、インドネシアの司法長官や外相らと会談し、コービー受刑者のオーストラリアへの年内帰国を求め、受刑者移送協定締結のため協議を行ったと報じた。
以前、協定の核心部分に関する協議で行き詰まり、以来1年半の間交渉は難航を極めていた。
受刑者移送協定が締結されれば、コービー受刑者とバリ・ナインのメンバー3人は残刑期を家族のいるオーストラリアで服役することになる。
デーブス内相は「豪政府はインドネシアとの有効な受刑者移送協定の締結を保証する」と話した。
コービー被告は現在20年の刑に服しているが、常に無実を主張してきた。