【ブリスベン3日AAP】脳性麻痺を患うブリスベンの学生、ウィリアム・ジョン・ビーンランドさん(18)は2006年、コリンダ州立高校で11年生のドイツ語と英語の2科目を履修することを拒否された件で、QLD州政府に対して15万ドルの賠償金を求める訴訟を起こした。
ビーンランドさんは3日、学校側は読み書きが難しい自分に対しほかの課題を与えるとなどの別の評価方法を提案すべきだったとし、ブリスベンの反差別裁判所に提訴した。
中学時は写字生の助けもあり、無事に中学課程を修了したが、高校では科目を選択する際に学校側からそのようなサポートの申し出はなかったという。
弁護士のダグラス・キャンベル氏は「ビーンランドさんは特別な援助が必要な状況であったにも関わらず、適切な援助を受けなかったとし、今件は差別から生じたケース」とした。
ビーンランドさんは2006年半ば、コリンダ州立高校を退学。現在はアッシュグローブのマリスト・ブラザーズ・カレッジに在籍しており、ドイツ語も英語の成績も良いという。
公判は引き続き行われる予定。